当社は、LNGおよび天然ガスを需要家に届けるために必要なインフラへの積極的な投資を行い、LNGおよび天然ガスのバリューチェーンに関与していきます。
天然ガス液化設備、輸送用LNGタンカー、受入設備などインフラへの投資に加えて、アジアなどの経済成長著しい国々では下流ガス事業や低炭素・脱炭素化に貢献する事業開発を推進し、「総合エネルギーソリューション事業」への展開を目指します。
当社は、1970年代より日本の電力会社、ガス会社等へのLNG供給を行ってきました。
50年間のLNG取引を経験する中で、LNG液化設備、LNGタンカー、LNG受入設備への出資実績があり、
特にLNGタンカーについては、18隻の船主経験を有し、傭船業務の実績も蓄積しています。
加えて、新たな事業展開としてインドネシアにおける産業向け天然ガス販売事業にも参画しております。
当社は2016年4月にBIS社の4.8%のシェアを取得して当事業に参画しました。
BIS社が所有するTRIPUTRA号がインドネシア国内LNG輸送に従事しています。
LNG Aquarius (125,000m3)
LNG Aries (125,000m3)
LNG Libra (125,000m3)
LNG Capricorn (125,000m3)
LNG Taurus (125,000m3)
LNG Flora (125,000m3)
LNG Vesta (125,000m3)
LNG Leo (125,000m3)
LNG Virgo (125,000m3)
LNG Gemini (125,000m3)
BanshuMaru (125,000m3)
BishuMaru (125,000m3)
SenshuMaru (125,000m3)
Point Fortine (155,000m3)
Dwiputra (125,000m3)
Surya Aki (19,100m3)
TRIPUTRA (22,500m3)*
*は現在ownershipを持っている船
※BBGがガス供給を行っているジャバベカ工業団地
2024年7月、当社は東邦ガス株式会社と共同で設立した特別目的会社を通じ、インドネシアで主に産業用の天然ガス供給をおこなうPT Bayu Buana Gemilang社(以下「BBG」)の45%の株式を取得し、同国の産業向け天然ガス販売事業に参入しました。
インドネシアでは、約 2 億 8 千万人(世界第4位)の人口と急速な経済成長を背景に、エネルギー需要が急増しています。同国の 1 次エネルギー消費における石炭の依存度は約 30%と高く、ASEAN諸国全体の CO2排出量の約半分が同国の排出量です。「2060 年時点の CO2 排出ネットゼロ」の達成を目指す同国において、燃焼時における CO2 の排出量が石炭や石油と比較して少ない天然ガスは、トランジションエネルギーとして重要な役割が期待されています。 BBG は 2003 年の操業開始以来、東南アジア最大の都市ジャカルタに隣接する西ジャワ州ブカシ県の工業地帯、ならびにインドネシア第二の都市スラバヤに隣接し大規模工場が集中する東ジャワ州グレシック県を中心に主に製造業の工場へ向けて天然ガスを安定供給しており、顧客から高い評価を得ています。
当社は BBG への出資を通じ、環境にやさしい天然ガスの利用を促進し、インドネシアの発展に貢献していくとともに、低炭素・脱炭素事業化社会の実現とエネルギーの安定供給に貢献して参ります。